Act12. 偽りの邂逅


それは偶然か、はたまた神の気まぐれか。 休憩時間が重なった夏樹、キラ、サイ、ミリィ、トール、カズイ、そしてフレイは食堂に勢揃いし ていた。 久しぶりに仲間と交わせる会話は途切れることなく、つかの間の休息を楽しむ。 「そういえば」 この中で一番大人の雰囲気を持つサイが口を開いた。 全員の目がサイに集中する。 「もキラとおんなじ様に前線で戦ってるってのがビックリだよな」 「そうよね」 続けて同意するミリアリアもサイと同様に首を縦に振る。 しかしは嫌そうに眉を潜めて、世を儚むような虚ろな目を遠くにやった。 そうしてぽつりと呟く。 「私は自分の運の悪さを初めて呪わしく思ったよ……」 げっそりと項垂れて語るに、一同は爆笑した。 さらにそこへが「笑い事じゃない!!」と怒って言うものだから、余計に笑いの渦が広まる。 はむっとして顔を背けた。他人の不幸は蜜の味ですかコノヤロウ。 確かに戦闘員を希望した事は事実だが、元を正せばこんな事になったのは強制的な世界移動の所為 であり、そうでなければ好きこのんで命のやり取りをしようなどと思わない。誰もこんなスリリン グ、否、殺し合いをしたいなど望んではいなかった。 けれどいくら喚いても、現状がこうなのだから仕方ない。 まぁ、いずれにせよ自分が選んだ道なのだから誰に文句を言えるはずもないが。 ・・・それにしても、いつまで笑っているのか。 そこまで狭い心を持ち合わせているつもりはなかったが、どうやら認識を改めなければならないら しい。剣呑な光を帯びた瞳がテーブルを一周し、その額にはビキリ、と怒りの四辻が刻まれた。 内心は、……ほう。そうか、そんなに面白いか。へぇ~? である。 くつくつと喉で笑うに気付いたのか、サイやキラ、そしてミリィはピタリと笑いを止めた。 しかしトールだけは気付かず、涙まで浮かべて未だ笑い続けている最中だった。 ほう、そうか。そんなに楽しいか。そうかそうか。 いっそ無邪気とも言える楽しそうな笑い声はやまない。 はにやりと極悪に笑った。顔の筋肉は笑んでいるが目は笑っていない。 「トール?」 「あははははは、へ?何?」 覚悟はOK?聞く気もないけど。 の右腕が光速の勢いで皿に向かった。 「おかずもーらいっ!!」 「あぁ! ひでぇ!?」 「そっちがでしょ?」 「ひぃ! ごめんなさい!」 ブラックオーラを背後から滲ませるにトールが敵うはずもなく、軍配はあっさりと決した。 ちょろい。 むしろおかずで済んだんだから安いモンだと思うのだが。というか、かなり譲歩したつもりなんだ けど。 もぐもぐと口を動かしながら呆れた目を送ると、その先ではミリアリアにへばりつくようにしてい るトールが映った。何と言うか、情けない光景である。 「ミリィ~、が怖ぇよ!」 「今のはトールがいけないと思うわよ?」 「うぐっ、」 「そうそう、トールが悪い。ミリィもっと言ってやって」 この場合、女性陣に助けを求めたのはいささか的はずれな選択だったらしい。あっさりと返されて トールは拗ね、ちぇ、と唇を尖らせ机に伏した。 ふてくされたように眉を寄せるトール、呆れつつも宥めるミリィ、側で笑うサイ。 平和だなー、と考え、何気ないその光景にふとフラッシュバックが起こる。 白く眩しい光の中、感じるはずもない感覚と、見えるはずもない金の光がそこにあるような気がし て目を見張った。脳内ではなく、視覚でそれを捉えたような感覚に陥り、軽く焦る。あぁこの感覚 は、覚えがある。 エド。 思わず誰かの名を呼びそうになり、ハッとして口を噤んだ。 ここで呼ぶべき名前ではないと知りながら、それでも唇はそれをなぞるように動き、声なき声でそ の名を呼んだ。呼べば虚しいだけだと理解している。それでも動いてしまったものはどうしようも なかった。 懐かしさと切なさと申し訳なさと、様々な感情が複雑に絡み合って溢れ出しそうだ。 夢か現か、それはひどく曖昧で、幻でありながら実体を持っているようでもあった。それにも関わ らず、考えるよりも先に体が行動を起こす。かつての光景が再生される。過去が甦る。光が弾ける。 かつてはすぐ隣にあった冷たい手。手袋越しに触れても硬くひんやりとしていた手は、けれど確か に暖かさがあったと知っていた。あまりにも失いすぎたためか、せめて掴んだものは決して離しは しまいと懸命だった機械の腕。 知らず頼っていた。甘えていた。頭の片隅では『物語の主人公だから』と安易に縋ろうとしていた 自分を恥ずかしいと思いながらも、考えないようにしてきた。決して交わってはいけない世界と世 界で出会った私たちは境界を越えてはならないと常に意識し、行動してきた。 何がきっかけだったかは覚えていないが、その壁さえもぶち壊して彼が踏み込んできてからはそれ もなくなった。完全にではないが、むやみに一人で考え込まないようにはなった。 それが今になって、こんなにも鮮明に現れるなんて。 反則だと思った。こんな状況の中で、どうして信頼のおける人物を思い起こし、その手を掴みたい と願わずにいられるだろう。 それがきっと振り払われる事もないと分かっているから、尚更。 手を伸ばす。無意識だった。 振り向けばそこにあった笑顔に、大丈夫だと言って欲しい。それだけで頑張れるから、たとえ偽物 でも構わない。彼の声で、彼の顔で、そう告げて欲しかった。 だから伸ばす。 初めはおそるおそる、次には力強く真っ直ぐに。 あと一息で手が届く。 その、瞬間だった。 「ねえ!」 飛び込んできたのは女の子特有の高い声。 突然の声に先程までの光が消え失せ、意識がスゥッと目の前の光景に引っ張られた。 びくり肩が跳ね上がり、ピントを合わせると、紅い髪が目に映る。 「フ、レイ……?」 随分と頼りない掠れた声に、自分こそが驚く。 目を瞬きながら口を開くと、今まで見ていた光景が嘘のように消え失せ、奇妙な感覚が全身を支配 したまま余韻を残していた。 そうして突然かけられた声に意識が逸れた瞬間、自分が何を見ていたのか自覚する。 ああ、そうか………。 かすかに唇を引き上げて、細い息を吐いた。 何を考えていたのだろう。何を見ていたのだろう。 幻。 そう、あれはただの、ただそれだけの、しがない過去の映像だった。 しがみつこうとしているのか。人を殺す事を考えずに済んだ世界に? 馬鹿馬鹿しいと思った。同時に滑稽だとも。 自分で選んだ道を、自分で否定するつもりだったのか。 いいや、事実、否定した。逃げようとして、それは正しい事だ、間違ってはいないと囁く自分こそ が、あの幻を作り上げていたのだと知る。愚かしい事だ。自己決定の責任を放棄して、一体何にそ れを押し付けようとしていたのだろう。 本当に、愚かだ。 自嘲的な笑みが浮かぶ。しかしすぐに取り繕って微笑んだ。何事もなかったかのように笑顔を返す。 「ん? 何?」 にこりと笑いながら首を傾げた。今は自分の馬鹿馬鹿しさに構っている場合ではない。 そうして視線をやると、何やら好奇心に満ちた瞳とぶつかり、たじろいだ。 小悪魔的な、油断ならない光に一瞬腰が浮かぶ。 「恋人いる?」 「ングッッ!!?いやぁ、キレイで大きな川の向こうから妹と祖母が手を振っているのを垣間見てしまったよ。 フライングもいいとこだね。ナイスだフレイ嬢。 突然のそれには息を詰まらせた。げほげほと咳き込む音がしばし食堂内に響き渡る。 慌てたキラに水が入ったボトルを手渡され、は一気にそれを呷るように飲み干した。 その勢いに傍らに座るキラがぎょっとして背をさすってくれたが、未だに息は荒れたままだった。 苦しい。咳き込みすぎて喉が痛い。 私に安らぎの時間は無いのか。 「だ、大丈夫? …」 「な、何とかね…」 「で、いるの? いないの?」 息も絶え絶えの中、たたみ掛けてくるフレイの質問の嵐にゆっくりと顔を上げた。 「わたしも知りたいなー。ねえ?」 ミリアリアまでもが参戦し、フレイを援護する。的は言わずもがなだ。 かろうじて上げた顔がまたもや沈みそうになり、腕をテーブルに置いて体重を預ける。 「あ、オレも聞きたいかも」 「はぁっ!?」 その一言で肘が滑った。 意外な人物の参戦に目を丸くする。あわや頭を打ち付ける所であったが、ギリギリで再び持ち直し た。けれど驚きは消えない。あのサイがこんな事を言うなんて。意外すぎて何も言えない。その隙 に集中砲火は再開される。 「ねえってば!」 「・・・・ッ、うわーん!キラ!!へるぷみー!!」 こいつら敵だッ! そう悟ったは唯一どちらにも付いていないキラに助けを求めた。 しかし。 「ご、ごめん」 即答で拒否された。 お前も敵かー! 頼みの綱のキラにすら断られ、半ば発狂気味でのけぞる。まさしく四面楚歌だ。窮地に立たされた 鼠だ。逃げ場がない。 無情にも追撃はさらにヒートアップし、逃げ道がどんどん塞がれていく。だがこちらにはこれとい った反撃の道具もない。あぁ無情。 「観念しなさいよー、減るもんじゃ無いでしょ?」 や、そうかもしんないけどね。 心の中だけで返す。 たじたじになって声を絞り出した。こういう時、女の子は大抵が強くなるので厄介だ。どこの世界 でもそれは変わらないんだな。 思考が脱線気味なのは敢えて無視してそんな事を思う。現実逃避くらい許して欲しい。 「つか、何でみんなしてそこまで聞きたがるの。その勢いはどこから来るの」 「女のこの間に隠し事はナシよ!!」 「・・・そんな馬鹿な・・・」 もはやリアクションを取るのも億劫になったのか、力のない声がぽとりと落とされる。 諦めざるを得ない事を悟ったのか、は両手を挙げて降伏の意を示した。 このまま粘っても不意打ちでいつか蒸し返されるだろう。くっ、世の中って世知辛い。 「わーかった分かった、教える、教えますよもう」 そうでもしなきゃこの遣り取りは終わらない。 「キャー! で? で?」 「好きな人は?」 早速そこからいくんですね。 分かっちゃいたが、うわぁ・・・と目が遠くなる。まぁいいけれども。何だかなぁ…。十代の女の子 パワーってすごい。思うが、そういえば自分も十代ではないかと思い返す。いかん、中身が老けて いる。気苦労が絶えないからだろうか、と思考が別空間へ飛んだ。いや違う、そうじゃなくて。 ……好きな人、ねぇ? ふむ。 「いるよ」 正確にはいたよ、だろうか。 いやいや、彼は別に死んだわけじゃないし過去形ではないのだろうが、如何せん住む世界が住む世 界だ。うぅむ、難しい。 「どんな人?」 「かっこいい!?」 「ん~……」 は肘をつき、遠くを見るように視線を宙に送った。いない、と答えても面倒になるからと正直 に答えてみたが、これはこれで面倒な気がする。娯楽が少ないのだから仕方がないのかもしれない けれど、誰、とは聞かれなかったのでそこはホッとした。さすがに気まずい空気になるのは嫌だ。 やれやれ、と息をついて目を細める。脳裏に金の髪が風にたなびいて視界を奪った。 それと同時にの纏う雰囲気が一変する。 いつになく柔らかなそれに一同は息を詰まらせた。それほどに、劇的と言っていいくらいの変化だ った。 変化に戸惑う面々に気付く事なく、急変したは言葉を紡いだ。 「髪と瞳は金で、年は2つ下。性格は短気で、照れ屋で、全然素直じゃなくって、よく弟がフォロ  ーしてたよ」 「・・・・・・・・・・・・」 彼女が懐古している様子がありありと伝わってきて、話に引きこまれていくのを認知することがで きなかった。それは褒めてるんだろうか、という突っ込みすら抱かせない雰囲気に、知れず引き込 まれていく。 それはひどく滑稽な様子だった。真剣になるほどの事でもない。たわいもない恋愛話というだけの ものなのに、ただそれだけであるはずのものが、その気安さも消える。 「一途で、優しくて。・・・一緒にいると楽しい。でも身長のこと言うと怒って暴れるんだよねー」 くすくすと笑う。 けれど、どこか現実味のないそれに、怪訝な顔になる者も少なくなかった。態度としては何もおか しな所など無いはずなのに、どうしてだか解せない思いが錯綜する。 「…その人、どこにいるの?」 それはどこか寂しげに見えて、言うつもりがなかった言葉がするりと飛び出た。 言った本人も無意識の事だったのだろう、言ってからハッとしたがもう遅い。 話し手は表情こそ変わらないものの、幾分か声のトーンを変えて言った。 「……逢えないんだ、もう」 それが今にも、溶けて無くなってしまいそうなもので、普段の彼女の姿からは想像もつかなかった。 その驚きと告げられた言葉の内容に、さらに彼らは動揺した。 今、彼女は何と言った? もう、会えない? 「えっ?」 そういえば彼女だって自分たちと同じ年頃ではないかと思い出す。何となく、普段の生活から見て いると何事にも動じない人物に見えたが、本当は。・・・違うのではないか。 違う? 何が? 何を。 分からない。 けれど違和感だけは感じる。 違和感ってなんだ。 分からない。 分からないけど違う。 違う。何かが。 頭に引っかかる何かがもどかしくて、目を凝らしても輪郭がはっきりしないそれに少し苛つく。 けれどいくら頭を捻っても答えは出てこなかった。 「…………逢えないんだ。遠すぎて、逢えない」 ああけど、もしかしたらまた逢える日が来るかもね。それがいつかは分からないけど。 続けられた言葉に、それを期待しているわけではないという事は明白だった。 それを理解できても、彼女が一体何を考えているのか、その断片を掴む事さえ出来ない。 恐る恐る、といったように質問が飛び出た。 「…そんなに、遠い所にいるの?」 「うん。もしかしたら、もう二度と逢えないかもしれないね」 「・・・、そんな・・・・・・」 「あぁ、そうだね・・・・・・・・出来れば・・・・声、聴けたらいいねぇ・・・・・」 しみじみとするをどう捉えたのか、一同は目を泳がせる。 「もう一度、逢えるといい」という言葉は、一体、どんな気持ちで。 ここにいる誰もがそんな別離を経験しているわけではなかった。確かにヘリオポリスは崩壊したが、 家族は避難しているだろうし何よりもう二度と会えないという状況に遭った事がない。 何だか、悪い事を聞いている気分になり、もうずっと前からなのだけれど、変に勢いづいてしまっ た話は止めるべき場所を見失い、迷走したまま止まらない。 「で、でも」 ずい、と取り繕うようにフレイが身を乗り出した。 「ってモテそうよね!」 何を、と言う前に他のメンバーがうんうんと頷いて同意する。慌てて話題を逸らそうと必死だ。 過剰に声を張り上げるフレイに首を傾げるが、周りも変に勢いづいてますます訳が分からなくなる。 「だ、だよな!」 「うん、僕もそう思った!」 「あはは、なに言ってんの。それ言ったらサイもキラも人気あるでしょ?」 それだけカッコいいんだからさ。 どもって賛同しまくる男子一同に、ズバッとの冷静な声が返る。 ここが勝負よ! 外したら分かってるんでしょうね!? と言わんばかりの女性陣の視線に、男性陣 は普段見せないキャラでとにかく捲し立てる。半ば何を話しているのか分からなくなってもそこは 勢いだ。 「い、いやそうでもないよ!」 「ウソだ~」 「ホントだって!」 「キラは?」 「え!? ぼ、僕!?」 「うん」 「そッ、そうでもないよ!? 別に普通なんじゃないかな!?」 「まあ皆様謙虚でいらっしゃいますわねー」 「そ、そう言うはどうなのさ!」 「私? ハッ!」 話をふられたは、いっそ男よりも男らしく鼻を鳴らした後、そりゃもうおっとこらしく肩を張 って嘲笑した。 ぎくりとしたのは他の面々である。折角話の種を他にまいたのに、今度は別の意味で大変な事にな りそうな予感がびしばしと到来する。 「 不本意甚だしい思い出だらけで記憶から抹消したいくらいだわっ!」 「ええ!?(なんでそんなに嫌そうなんだろう……)」 キラの内心はその場にいた全員が抱いた感想だった。 直前の棒読みが嘘のように、心底忌々しいという隠された言葉さえはっきりと聞こえてくる。素直 と言えば聞こえはいいが、内容が内容だけにそれについて深く踏み込もうとする勇者はいなかった。 「突然現れたかと思えば押し倒すわ無理矢理やろうとするわ…………」 そんな面々を他所に、脳裏に露出狂の変態を思い出してしまってさらに憤るだったが、もう皆 はそれに突っ込んでる場合ではない。何か人外がいるよママン、な心境である。 盛大に顔を顰めてギリギリと拳を握りしめるにキラもサイもフレイでさえも怯え後ずさった。 怖い。何だこの恐怖。 話題を逸らす事に成功はしたが、矛先が思わぬ場所へ向かったようで、さっきとは別の緊張感がそ の場を支配する。どうしよう。ていうかホントどうしよう。何とかできる人がいるなら何とかして くれ今すぐに!! これほど真剣に願い祈る事は初めてなんじゃないかと思うくらい、彼らは必死に救いを求めた。 けれど、世の中とはそれとは裏腹にかくも残酷なものなのである。 「どけっつってもどかないわしつこいわ…………」 ゴオオォオオォォオ……と吹き荒れるブリザード。部屋はあっという間に凍り付いた。南極にでも 遭難した気分だ。 何とか宥めようと試みるも、それは容易に元には戻らない。数分前の空気が恋しい。 今後この話題は避けた方が良さそうだと誰もが固く誓う。さっきまでは怒りの原因を知りたいと思 っていたが、知ってしまうと大変な事になってしまう気がしたのだ。話題はそらすよりも断ってし まった方がいい。 全員の思いが統一した瞬間であった。 そんなこんなでようやく事態が収拾した頃、それを打ち消すかのようなけたたましい警報が艦内に 響き渡った。 ブリッジに招集がかけられ、各員が配置につくよう厳しい声が飛び交う。 事態を噛み砕く時間すら与えられないまま、戦いの舞台は移り変わっていった。 next -------------------------------- シリアスなのかギャグなのかいまいち分からない上にまとまってない(最悪だな) 好きな人の話で、容姿ともう会えない発言だけ聞くとミゲルの事みたいですね。 その上それをザフトが盗聴してたら面白そうだ。 renew(05/06/03)→(07/06/09)