「終わらないものって、あるよね。世の中には色々と」
「そうだね・・・・・・・今それを言われるとそうだなって思うよ」
「キラ、終わらせる気は無い?今のあなたになら出来る事だと思うよ」
「嫌だよ。だってそれじゃあ終わっちゃうじゃないか」
「あら、始まりがあるから終わりがあり、終わりがあるからまた新しく始まるのよ?」
「その為に今ここにあるものを捨てるなんて、僕には出来ないよ」
「そうすれば終わる事が出来るのに?そろそろ楽になっちゃいなよ、キラ」
「ここで終わるワケにはいかないよ。折角ここまで来たのに」
「どうしようも無い事も世の中にはあるのよ」
「ここで諦めたらきっと僕自身が納得できないよ。もう少し」
「そう言って早三十分・・・・・・いい加減勝負はついたんじゃない?」
「まだだよ。まだ終わった訳じゃない」
「・・・・・・・・・・・・チェスでそこまで燃える人がいるなんて思わなかったわ・・・・・」
(盤上遊戯)
‡‡‡
「神サマなんて信じられない。あんなのただ上から見下ろして無関心決め込んでるだけのものじゃな
い」
「そこまで否定的な人に初めて会ったな。嫌な思い出でもあるのか?」
「そうね、それこそ嫌という程あるわよアスラン。理不尽さの中に望みを放り込むなんて嫌味だわ」
「・・・・・普通、そういうものじゃないのか?目に見えないものなんだし」
「今目の前にいたらぶん殴ってやりたい」
「・・・・・・物騒だな。まぁ、信仰心なんて人それぞれだし・・・」
「あがめ奉れ何て言われたら拒否するわ、断固」
「・・・・・・・・・・・・。」
「つまる所運命とか定めとかも好きじゃない」
「話の主旨が大分違うような気がするんだが」
「気のせいよ」
「・・・・・・・・運命は神によって定められたものだって?」
「冗談じゃ無いわね。誰かに逢ったり何かを思って行動するのにそれが神のお導きだなんてムカつ
く」
「・・・・・・それは同感だな。君に逢えた事も運命だとかそんなものとは考えたく無い」
「へぇ、その心は?」
「君が君だからこそ俺達はこんな風になれたんじゃないかと思うからさ」
(僕たちは僕たちの道を征く)
‡‡‡
「わたくしは怖いのですわ。いつそれが来るのかと思うと、不安で不安で、」
「不確定な未来ほど怖いものは無いよねぇ。どうなるか分からないんだから」
「・・・もし」
「ん?」
「もし、その時が来たら。貴女は行ってしまうのですか?」
「行って欲しいの?」
「違います!そのような・・・・・っ!」
「だったら、ここにいるよ」
「・・・・・・」
「第一、ラクスの言う不安は現実にならない気がものすごくするんだけど・・・・・・」
「いいえ、貴女を是非にと思う方々は沢山いらっしゃるのですよ。決して戯れ言などではございま
せんわ」
「いやだけどさ、私コーディネイターでも無いし、結婚の申し込みなんて早々無いと思うけど・・・・・」
「ご存じ無いのですか?貴女に求婚しようと奮戦する方はざっと20人ほどいるんですのよ?」
「はぁっ!!?何ソレ何の冗談!?てか求婚て。何じゃそりゃーッ!」
「ですから申し上げたのですわ。貴女が誰かの元へと嫁ぐなんて事になったらと・・・」
「・・・・・・・・・・・・冗談だと思ってたんだけど」
「事実ですわ」
「・・・・・・・・・・・・。」
「まだ当分、わたくしのお姉さまでいて下さいね」
(シスターコンプレックス)
‡‡‡
「うわぁ、イザークさん貴方どうして部下を引き連れてこんな所まで?」
「行くぞ」
「いやあの、突然現れて何の説明もナシにそれはちょっと。て言うかどこに」
「訓練室だ」
「は、・・・・・・・・・・・・なにゆえに、私が?」
「お前の頭は空なのか?訓練室に行くのだから訓練するに決まっている」
「それは分かるけど。だけど何で一般人の私が軍に行ってしかも訓練なんかするのさ」
「先の大戦で優秀な人材が不足しているから来て欲しいとの議長から直々のお達しだ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・マジすか」
「理解したならさっさと行くぞ。シホ、訓練生どもを連れて来い」
「了解しました、隊長」
「いやあの了解しないで!まさか、訓練って・・・・・・」
「MSだ。当然模擬実践もやるから今の内に覚悟をしておくんだな」
「ちょっと待、」
「てないな。諦めろ」
「またこのパターンかよッ!畜生、こうなったらトコトン鍛え上げてやるーッ!!」
(特訓)
‡‡‡
※IF設定inブルーコスモス
「!!てめぇ何て事しやがるッ!!」
「あー、やっと気付いたの?オルガ」
「何なんだコレは!つーかやっぱテメェの仕業か!」
「うん、まぁね」
「笑顔で言うなッ!俺の本はどうした!?てか何で中身が官能小説になってんだよ!?」
「どんな反応するかなーと思って。いやぁ、予想外にイイ反応してくれるねぇ」
「お前はどこぞの社長かっ!?つか本返しやがれ!」
「クロトに渡した後は知らないわよ」
「何ぃぃぃッ!!?」
(所詮健全なオトコノコ)
‡‡‡
「シャニ、邪魔。一人でソファー占領しないで」
「・・・・・・ん~?」
「いや、ん~?じゃ無くて。足どけて。座れないから」
「・・・・・・んー」
「赤子か己は。・・・おいコラちょっと、なに人の膝を枕にしてんの。痺れるでしょうが」
「・・・・・ぐぅ」
「寝るなッ!ちょっと、シャニ?・・・・・・・・・・・駄目だこりゃ。完全に熟睡モード入ってる・・・・」
(仔猫かお前は)
‡‡‡
「あーッ!畜生、もう一回だ!」
「いいけど・・・・クロト、あんたこれもう18回目よ?いい加減諦めようよー」
「ヤだ!だって俺まだに一回も勝ってないんだぜっ?次はぜってぇ撃殺してやる!」
「あー、はいはい、分かった分かった。もう一回だけやってあげるから、もうそれでお終いね?」
「駄目!勝つまで!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
(WIN or LOSE)
(05/10/04)
(07/03/)再録