01---初めまして
「。新人のイヴァンじゃ。済まんがこやつの世話を頼まれてくれんかの?」
「んなッ!? 俺はンな事少っしも聞いてねぇぞジジイッ!!」
「やかましいわこの小童が。少し口を閉ざさんかギャーギャーと喧しい」
「いってぇっ!?」
「騒がしくしてスマンの」
「いいえ、お気になさらず。初めまして、俺は・という」
「けっ、ダーレがテメェなんぞと宜しくして・・・・・・」
「よろしくお願いしますじゃろ、この礼儀知らずが」
「いッ・・・! 何度も叩いてンじゃねェ、この糞ジジイ!!」
***
02---初会話
「おい、」
「ん?」
「俺はテメェなんぞ一切信用してねぇ。この際だから言っておくがな、テメェだけじゃねぇ。俺は
いつだって裏切ろうと思えば即ここから出て行く」
「そうか」
「・・・・・・ンだぁ? 随分と余裕じゃねぇか、テメェが裏切られるかもしれねぇってのによぅ。やっ
ぱりテメェらイタリア系は、俺らみたいな連中の言葉なんざ取るに足らねぇってのか? お高く
とまりやがってよ。ハッ、清々すらぁ。この分ならとんずらすんのも楽に・・・」
「誰を信用するかなんて個人の自由だ」
「・・・・・・あぁ?」
「誰を信じて、何の言葉を信頼するのか、それはイヴァン自身が色々と見聞きして決めるといい。
俺の言葉が嘘か本当か、信じられるか信じられないかは、イヴァン、お前の心次第だ」
「・・・裏切られようが、構わねぇってのか?」
「いいや」
「・・・ふん、やっぱ詭弁か」
「そう聞こえたか?」
「・・・・・・ファック」
***
03---第一印象
「どうじゃ、お前さんから見てイヴァンの奴は」
「そうですね・・・、・・・・・・鏡みたいな奴ですね」
「ほう?」
「こっちが裏切れば、あいつは離反する事を躊躇わないでしょう。・・・理由は分かりませんが、彼
はどうも人を信用する事に臆病になっているみたいですね。わざとこっちを揺さぶるような事を
言って、こちらの出方を窺っているみたいでしたし。まぁ、誠実に対応すれば同じように返して
くるかは・・・分かりませんが」
「・・・・・・末恐ろしいの」
「え?」
「いいや、独り言じゃ。、あの馬鹿を頼んだぞ」
「? 了解です」
***
04---初戦闘シーン
「・・・囲まれたな」
「ナニ余裕ぶっこいてんだよテメーはッ! 状況良く見ろこのファッキン野郎が!!」
「いや、どうやら全員をこっちに引き付ける事が出来たみたいだから、良かったなと」
「どこがだこのイカれ野郎! ッファック、こんな使えねぇ野郎と一緒なんざ、運が無いぜ・・・!」
「そう言うな。イヴァンが頑張ってくれたお陰でまとめて始末出来そうだし、すぐに終わらせる」
「・・・あぁ? テメェ、何言って」
「・・・案外早く終わったな。雑魚ばっかで助かった」
「・・・・・・・・・」
「どうした?」
「・・・・・・テメェ、」
「ん?」
「・・・何でもねぇよ! シット!!」
「? 何を怒ってるんだ」
「だから何でもねぇっつってんだろ!!」
(こんな強ぇなんて聞いて無ぇぞ!?)
***
05---制裁
「・・・ひとつ、教えておいてやる」
「ぐっ、げほ、ガッ・・・! ああああぁぁぁ!!!」
「俺は、女子供をいたぶるゲス野郎が、・・・・この世で一番嫌いなんだよ」
「ヒッ、ごめ、ごめんなさ・・・・・! た、たすけっ・・・!! あああああああああ!!!」
「痛いか? そうだろうなぁ。・・・次は左だ」
「ぎゃあああああああああああああああああああ!!!!!」
「ん? どうした、イヴァン」
「・・・・・・イタリア人だろ、あいつ」
「? あぁ、それが?」
「・・・容赦しねぇんだな」
「当たり前だ。正直あれでもまだ足りないが、見せしめする以上、最低限身元が分かる程度にして
おかないと意味がないし、仕方ないが・・・・・・」
「・・・・・・そうか」
(10/01/26)